銭湯の楽しみ方・知識How to / Useful Tips

広いお風呂と豊富な湯量を楽しむ

家庭のお風呂(湯船)の大きさはいろいろだと思いますが、平均的には200リットルぐらいです。一方、銭湯の湯船を満たすお湯はおよそ1,000リットルです。この湯量が多くて湯船も広いことは、とても良い効果をもたらしてくれます。お風呂に入ると人の体には「静水圧」という圧力がかかります。この静水圧は重力の関係で下の方にいってしまった血液や体液による「むくみ」を解消してくれる効果があります。銭湯ではもちろん湯量が多く広い湯船なので、その静水圧効果もより強く作用します。


様々なお風呂を楽しむ

銭湯には薬湯・変わり湯や、ジェット、電気風呂など様々なお風呂を楽しめます。また、広い湯船で思い切り足を伸ばすこともでき、家庭のお風呂より開放的で楽しむことができます。この「楽しい」と感じているときは、ストレスを解消する脳内ホルモンを分泌します。これによりリラックスできている状態になります。


視覚的にお風呂を楽しむ

人間は外から入ってくる情報のうち約8割を「視覚」から得ています。銭湯では露天風呂や庭園、浴場内に描かれた風景画やタイルアートなど視覚的な刺激がたくさんあります。また、同じお風呂に入るにしても小さなユニットバスと、湯船が大きくて広々とした銭湯では、視覚的な刺激に大きな差が出てきます。実際に大きな湯船に浸かっているときはリラックス状態を示すアルファ派が出やすいという研究結果も出ています。


HSP(ヒートショッププロテイン)効果

2013年9月3日(火)当組合会議室にて神藤啓司氏と浴場組合員と懇談会を催しました。

  • 神藤氏は高校・大学・社会人と野球選手として活躍され26歳で現役を引退
  • 現在は「アスリートの一生を通した幸せを追及する」コンサルティング企業のサン・アスリート(株)代表取締役

代謝と免疫力を高める HSP効果

神藤氏は、「高血圧など持病のある方や高齢者の方は無理をしないでほしいが、健常なかた向け入浴法を研究、推奨しています。」以下がその入浴方法。

※クリックで拡大

「週に2回、42度のお湯に10分間つかる入浴法。」
さらに、「家庭のお風呂で熱いお湯にしてもいいのですが、銭湯や温泉に入る方がもっと効果的です。
お風呂に深さがあってその圧力が体を活性化するのです。
例えば、第2の心臓といわれる〝ふくらはぎ〟を刺激し、全身の血流が促進されるのです。
家庭のお風呂ではふくらはぎに圧力がかかりませんからね」と言われる。
神藤氏が勧めるのは町の銭湯。「熱い湯と言っても毎回温泉は無理。でも身近な銭湯は安価です」


若返るための体温改善クリニック

1.肌も血行も若々しくなる炭酸泉の秘密

皮膚表面につく気泡は拭い取らないこと

体を温めるならまずはお風呂。湯船につかれば、温熱刺激でまずは血管が広がり、血の流れがよくなって全身に熱が伝わります。温まるための湯の温度や入浴時間、入浴姿勢など、または薬草などを使って温浴効果を高めることもいろいろ工夫できます。

さて、最近、よく温まるばかりでなく、美肌効果もあるという高濃度人口炭酸泉が話題です。いわゆる炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだお湯が炭酸泉。天然では山形の泡の湯や大分の赤川温泉などが有名ですが、日本では総源水の0.6%と決して多くありません。しかし、人工的に炭酸泉を作り出す装置が開発されたことにより、銭湯などで導入するところが増えてきました。

では天然と人口では炭酸泉に差はあるのでしょうか。温泉医学の権威・阿岸祐幸北海道大学名誉教授は著書『温泉と健康』で「天然であれ人口的であれ、二酸化炭素の生態作用とその有効性は疑う余地はない」としています。

炭酸ガスは放射能泉成分のラドンやハーブの主成分であるテルペン類と同じく、脂に溶けやすい ので皮膚からよく吸収されます。炭酸泉に入浴すると、炭酸ガスが毛細血管から吸収され、血中ヘモグロビンが通常よりも酸素を細胞へ届ける量が多くなります。これをボア効果といいますがその結果、冷え症の回復や保温効果、美肌作用が得られると考えています。

19世紀の終わりにドイツで研究が始まった

炭酸泉に入浴すると、皮膚表面に大小無数の気泡が密着します。これは炭酸ガスの気泡ですから、拭うとすぐに消えてしまいます。薬理効果を考えると、気泡は出来る限り拭い取らないことが大切と阿岸名誉教授は指摘しています。

炭酸泉は19世紀の終わりごろからヨーロッパ、特にドイツで医学的効能が研究され始めました。

炭酸泉の面白いところは、暑くも冷たくも感じない不感温度が下がる事。水道水は35℃ですが、炭酸泉は32~33℃が不感温度でその温度でもあまり冷たく感じないのです。それは、炭酸ガスの作用で皮膚表面の「冷受容器」の感受性が抑制され、同時に温かさを感じる「温受容器」が刺激されて興奮するからだと阿岸名誉教授は述べています。体温を内側から高める炭酸泉の秘密はこの辺にあるようです。炭酸泉は飲泉すると胃腸の働きを促進することが良く知られていますが、残念ながら銭湯の炭酸泉は飲めないのでご注意を。

体温を高め、美容効果も期待できる炭酸泉。遠くの温泉に行かなくても銭湯でそのご利益が得られるならこんなうれしいことはありません。

2.免疫力が上がり老化も防ぐ誰でもできるウォーキング

体温を高めると免疫力が上がる

体温と健康について書かれている健康書には、当然ながら体温を高めれば病気に強くなる、体を温めれば病気は治る、といった趣旨のことが書かれています。もちろん人間の体はそう単純なものではありませんが、生命活動の基本に体温が大きく関係していることは間違いありません。

毎日8000歩を目標に歩け

では、ウォーキングでなぜ基礎代謝が上がるのでしょうか。
体のメカニズムでいうと、体内で熱を生み出すのは筋肉の仕事。その筋肉は70~80%が腰から 下についています。だから歩くことによって下半身の筋肉の血行がよくなり、筋肉の熱生産を効率的に 増やしてくれるというわけです。また、テンポよく歩けば脳にアルファ波が発生して(免疫力を弱める) 交感神経優位体質から副交感神経優位体質にに変わり、病気や老化に強くなるといわれています。

では、どのくらい歩き、どう歩けば体温は上がるのでしょうか。
         医学的な観点からも諸説ありますが、「実験報告」をご紹介しましょう。
これは東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利医学博士が、群馬県中之条町の65歳以上の全住民約5000名を対象に、2000年から10年間にわたって調査研究された結果から導き出されたものです。詳細は省きますが、結論をかいつまんでいうと、「1日8000歩を目標にせよ」というもの。
これは24時間の生活の中でトータルな歩数です。つまり、家の中を歩いたり、買い物に行ったり、お風呂に入ったりするときに行う「歩く行動」の全歩数。そして、このうち2000~2400歩は中強度の運動として行うことを勧めています。中強度の歩き方とは?その人の体力によって多少の差はありますが、1分間に100~120歩の速さで歩くことだと青柳先生は指導しています。つまり1日20分ほど、この強めの歩き方を含めてウォーキングすれば、基礎代謝は上がっていきます。

3.体のサビを洗い落とす「たかが水」の画期的な効果

ヒトを生かすも殺すも酸素しだい

当たり前のことですが、私たちは酸素を吸って生きています。
しかしこの酸素は体の中でいいことばかりするわけではありません。体内の調節がうまくいかないと、酸素は体を酸化させる好ましくない状態を生み出します。これを酸化ストレスといいますが、活性酸素や喫煙が酸化ストレス(サビのようなもの)を増加させることは今や常識となりました。

その活性酸素ですが、なんでも悪いというわけではなく、実は「善玉」と「悪玉」があることが分かりました。免疫作用を高め、ガンを予防したり精子の形成を促す過酸化水素や一酸化窒素は善玉シミやシワを作り、老化を促進したり脳梗塞を起こしたり記憶力を低下させたりするヒドロキシルラジカルなどは悪玉です。

呼吸で吸った酸素は、体内でいろんなものに変化します。
老化は、この酸化によるサビが蓄積した状態の別名です。つまり、アンチエイジングはいかにこのサビを落とすかにかかっています。

水素を高濃度に溶かした飲料水で老化防止を期待

こうして老化のメカニズムが解明された結果、抗酸化が老化防止の合言葉のようになり、様々なサプリメントや食品が「抗酸化」をうたうようになりました。

例えばビタミンCは抗酸化のエースのようにもてはやされたりします。ところが残念なことに、素晴らしい抗酸化作用を持つビタミンCは弱点があるのです。悪玉ばかりか善玉の活性酸素も除去してしまうからです。そこでここ数年、大いに注目されてきたのが「水素」、H2です。日本医科大学の太田成男教授の研究から、水素分子は体に有害な悪玉活性酸素だけを選んで除去するという画期的な働きが証明されました。その結果、代謝を活発にし体温を高める効果も期待できるといいます。

そればかりではありません。太田教授の研究をきっかけに、糖尿病(京都府立医大)、心筋梗塞(慶応大)、パーキンソン病(名古屋大)などの治療に水素を活用する研究が進んでいます(動物実験を含む)。

ではどうやって水素を体内に取り込めばいいのでしょうか。「それは特殊な方法で高濃度の水素を充填した水素水を飲むのが最も効果的でしょう。ただし水素は非常に軽い元素で、アルミニウム以外はどんな容器もすり抜けて逃げてしまいますから、ペットボトルなどでは保存できません」(太田教授)

ただ、水素水がブーム現象を起こしている昨今、問題はその品質です。水素は1.6ppm以上は水に溶けません。したがって、これに近い濃度の水素水ならば高品質といえるでしょう。また、太田教授の指摘するように、容器がアルミニウムでないと、飲むときには「普通の水」になっている可能性がありますから、これもチエックポイントです。

あるメーカーでは、自社製品の水素水の飲料効果を調べた結果、飲用後に自転車エルゴメーターを用いたところ、酸化された悪玉コレステロール、中性脂肪が運動後に減少していることがわかりました。今後は老化の指標である動脈硬化の改善も期待できそうです。水素水のお風呂なんかできたら、もっといいかも。

4.体温を高める入浴法が免疫力を高める物質を作り出す

体温を高めると免疫力が上がる

42度のお湯に皮膚をつけることでシワが防げるという研究発表が8月(2012年)の初めにあり 話題を呼んでいます。まだ動物実験の段階ではありますが、人間の場合も同様にシワを防げる可能性があるということで、今後の応用研究が期待されているのです。

シワを防ぐ根拠となっているのが熱ショックたんぱく質70という物質。シワの原因は皮膚のコラーゲン層の減少と劣化であることは皆さんもご存じですね。よく言われているように、肌のクッションの役割を果たしているコラーゲン層が、薄くなったり弾力がなくなったりすればシワになる-----これは理解しやすいことですが、コラーゲンを分解する酵素を増やしたりする主な原因は紫外線なのです。

熱ショックたんぱく質は、体外の熱刺激によって増えるたんぱく質で、細胞をストレスに強くする働きがあることが知られていました。 この熱ショックたんぱく質には種類がたくさんありますが、特にHSP70という熱ショックたんぱく質に紫外線による皮膚の障害を抑え、シワができるのを抑制する働きがあることが分かったのです。HSP70が、コラーゲンを分解するたんぱく質を減らすことが実験で分かったからです。

週に1、2回 42度の湯船に10分つかる

この熱ショックたんぱく質「ヒートショックプロテイン」とも呼ばれますが、以前から免疫力を高めるアンチエイジングたんぱく質として注目されてきました。このたんぱく質が体の中で増えることによって病気にかかりにくくなり、老化が防げるからです。

どうすれば熱ショックたんぱく質を体内で増やすことができるのか。一番簡単なのは「やや熱めのお風呂に入ること」なのです。熱めのお風呂に入ると体温が上がりますね。すると私たちの体はこの体温上昇をストレスと感じて、その防御のためにHSP 70が体内に誘発されるわけなのです。

ここで問題なのが、やや熱めの風呂とは何度くらいか、ということ。一般には週1、2回ほど、42度のお風呂に10分間入浴するのが効果的、といわれています。38~40度の低温半身浴が血液をサラサラにする安全な入浴法であることは確かですが、(血圧などに問題がない場合は)週に1、2回やや熱めの湯船で体に刺激を与え、体温を高めて傷付いた細胞を修復することも新しい健康法として取り入れてはいかがでしょうか。

もっとも42度は耐えられないという場合は、41度で15分、40度で20分でも同じ効果が得られると言われています。これだけ時間をかけるのは、体の深部から温める必要があるから。

スポーツ選手などは、運動をする2~4日ほど前に体を温めると、HSPが増えて乳酸菌の育成を抑えるため、疲れにくく運動時間が伸び、筋肉痛が減る効果もあるといわれ、銭湯を利用した温熱トレーニングを提唱するアスリートもいるほどです。この温熱トレーニングを行うと、個人差はありますが入浴から2日後がピークになり1週間ほどで元に戻るそうです。

体温を高めれば健康になれる、については様々な方法を提唱していますが、家庭のお風呂より少し湯温の高い銭湯は、まさに健康な体づくりの身近な施設といえるでしょう。ただし、いくら効果があるといっても、のぼせるほどの長湯にはご注意を。

5.低い体温体質を改善する特効食材で冬を乗り切ろう

なぜ現代人の体は冷えやすくなっているのか

冷え症や低体温症になる原因はいくつか指摘されています。東洋医学的には「寒邪かんじゃ」と呼ばれる因子が体内に侵入したことを知らせるために、痛みなどの症状が出てくると考えています。寒邪がなぜ体に入ってくるのかというと、5つの理由があって、まず

1つがエネルギー不足(「陽気」の不足)。
陽気は体を温めるエネルギーのことです。このエネルギーが不足すると、熱を生み出す力が弱まるので体が冷えやすくなるのです。こういう人は、色白で弱々しく疲れやすいという特徴があります。

2つめの理由は血液の流れの滞り。
「ドロドロ血」などと言われますが、血液の粘度が増してドロドロ、ネバネバの状態になり、栄養の運搬・補給や、老廃物の排出が滞っている状態です。特に手足の冷えが特徴です。

3つめは貧血(血虚けつきょ)体に栄養分を運ぶ血が不足し末端の血管に届かない状態で、体が痩せてきたり、顔色も悪くなります。

4つめは水分過多(水毒すいどく)水の飲み過ぎ、とりわけ真夏に冷たい飲み物を取り過ぎると、水分代謝に異常をきたし、消化器系の機能低下で体が冷えるのです。こういう人は水太り体型が多いのです。

5つめは「冷えのぼせ」。東洋医学では「気逆きぎゃく」といい、血けつや気の流れの悪化で顔から上半身がのぼせ、反対に下半身が冷える状態です。いわゆる更年期のホットフラッシュと呼ばれる症状です。

冬の食卓は体温を高める野菜たちでいっぱい

現代医学でも、冷えについては似たような解釈をしています。
つまりコレステロールなどによる血液の汚れや、過度のストレスによる血行不良、筋肉の凝りなどによる血の巡りの悪さが冷えを起こすと考えます。
そして、血の巡りが悪くなるのは主に運動不足、栄養状態、生活様式の問題としています。
生活様式の問題では、エアコンに頼る生活、シャワーだけの入浴、窮屈な下着や肌の露出の多い衣類といったスタイルが、汗をかきにくい体質を生み出し、また血管を締め付けて血流を悪くする体質を助長しているのです。

栄養問題も深刻で、特に女性に多い無理なダイエットをはじめ、インスタント食品、ファーストフードの多食、冷えたお弁当、生野菜などが低体温体質を作り出す大きな原因になっています。 低体温はここに取り上げた運動、生活様式、栄養の全ての面で改善していかなくてはならないのですが、今回は冬に向かう季節の中でどんな食材をどう食べると低体温から脱しやすいかについて簡単に説明しましょう。
体温を高める食材として注目されているのは野菜です。代表的なものは根菜類、つまりニンジン、大根、レンコン、ゴボウ、ジャガイモ、タマネギ、ショウガなど。一年中あるものも多いですが、とりわけ冬に食べるものが多いことにお気づきではありませんか。これらは栄養学に見ても体を温める作用があります。
コロッケなどの揚げ物やきんぴらなどの煮物にしてもおいしく食べられますね。熱を通した調理法ならなんでも構いません。なるべく量を取ることです。
このほか、山芋やサトイモなどネバネバ系の野菜にも体温を高める効果があります。また、ニラ、ニンニクラッキョウ、ネギなど薬味に使う野菜も体温アップには効果がありますから、鍋料理にはこれらの野菜をたっぷり使うのも体温アップの秘訣です。

6.銭湯入浴の習慣化が冷え症脱出のカギになる

なぜ体温を上げればいいかもう一度考えよう

①~⑤回に渡り体温を高くする方法を紹介してきました。炭酸泉入浴、ウォーキング、水素水を飲む42度以上の高温入浴、そして食事の心得として体を温める野菜の選び方などです。

日本人の体温は低下傾向にあり、その結果冷え症が増えてきました。体の冷えがいろいろな病気の原因になることは、今では医学の常識になっています。冷え症は血流が悪くなるのが原因ですが、元はといえば私たちの文明的な生活習慣から始まっています。例えばエアコンの普及、過食気味な食生活、クルマ社会の発達による運動不足、そして様々なストレスの増加などが原因と考えられています。

低体温から来る冷え症は、免疫力を低下させ、カゼなどの感染症にかかりやすくなります。もっと恐ろしいのは、ガンにかかりやすくなること。なぜなら、ガン細胞は体温が35度以下になると活動が活発になるといわれているからです。感染症や生活習慣病に限らず、婦人科系の病気や腰痛、アレルギー疾患や精神病までも体の冷えが引き金になるといわれています。

そこで、健康向上、体力増強を目指すならまず平常時の体温を高くすることが基本ということになるのですが、そのためには食事と運動という2つの要素が充実した日常生活が大切なのです。もちろんサプリメントの利用も考えられますが、運動と食事の改善抜きにサプリメントに頼っても、たいした効果は期待できないと断言する医師もいます。

家庭風呂より銭湯のほうが冷え症から脱出できる理由

ところで自身の体験をもとに、銭湯を利用して平熱を限りなく37度に近づけようと主張する人がいます。元実業団野球の投手として活躍した神藤啓司さん。このシリーズの最終回に彼の経験に裏付けられた新理論を紹介したいと思います。

新藤さんは大学時代、野球部の寮にある深くて熱いお風呂に入ることがコンディション調整のうえで欠かせないことを体験しました。80cmくらいの深い湯船の熱いお風呂に入ることが肉体強化に役立ち、しかも実践成績の向上に結びつくことを知ったのです。そこで、実業団野球チームに入ってからは、同じような規格の入浴空間を持つ銭湯で体力づくりをしたのです。

どうやって?
基本的には登板の2日前に銭湯の42度以上の湯船に10分程度つかる。ただつかるだけでなく、湯船の中の大量のお湯の自然 な動きに身をまかせつつ気持ちをリラックスさせ、湯船の中で手足を動かしたりストレッチをしたり。

入浴にそういう動きを加えることで、より多くの血流を促しエネルギー消費を高めるのです。その結果、長時間入浴してものぼせることがなくなり、いい睡眠がとれるようになり、結果的に体温が上昇するのです。

家庭のバスタブでも湯の温度を高くすることだけはできますが広くて揺らぎを感じられる湯船空間は実現できません。まさに銭湯あってこその秘術です。 


基本的には登板の2日前に銭湯の42度以上の湯船に10分程度つかる。ただつかるだけでなく、湯船の中の大量のお湯の自然な動きに身を任せつつ気持ちをリラックスさせ、湯船の中で手足を動かしたりストレッチをしたり。

入浴にそういう動きを加えることで、より多くの血液を即促しエネルギー消費を高めるのです。その結果、長時間入浴してものぼせることがなくなり、いい睡眠がとれるようになり、結果的に体温が上昇するのです。家庭のバスタブでも湯の温度を高くすることだけはできますが広くて揺らぎを感じられる湯船空間は実現できません。まさに銭湯あってこその秘術です。

神藤さんはこの入浴スタイルを現役アスリートに指導する傍ら、銭湯愛好サークルの指導者として「強い体を作る」入浴法の指導も行っています。そして、彼の指導に従って週2回の銭湯入浴を実践した多くの人が冷え症を解消してきました。神藤さんは今年、銭湯経験を本にまとめて出版されるそうですが、実生活ではエアコン無用の肉体改造に成功しました。

食事の改善と運動不足の解消は当然として、さらに週2回の銭湯入浴が低体温解消のカギになる、素晴らしいことではありませんか。


公衆浴場 すこやか健康教室(65歳以上の方対象)

銭湯を健康づくりの拠点に!
名古屋市 「公衆浴場 すこやか健康教室」開催中! 
※65歳以上の方対象

派遣された保健師や栄養士が、身長・体重・体脂肪をはかり、健康体操をしたり、生活の相談にのったり、健康増進に役立てていただけるようにと行っております。

また、2005年2月7日(月)付けの朝日新聞夕刊1面にこんな記事がありました。
大きな湯船に浸かると、ストレス解消やアルツハイマーの改善に効果があるとの研究データー(2003年調査)によるもので、早期のアルツハイマー型の認知症(痴呆症)の人に、「打たせ湯」などの流水浴を数週間試したところ、脳波が正常域に戻るケースもあった。 家庭と銭湯の大きな浴槽では、入浴者の脳波でリラックスした時に現れるα波の割合が大きく上昇、ストレス解消効果が期待できることが分かりました。ストレスの多い時代には老若男女関係なく役立つと思います。銭湯を利用して正しい入浴法を広め、高齢者の介護予防に役立てればお風呂屋さんも元気になり、一挙両得間違いなしですね。

すこやか健康教室日程表(PDFファイル)


銭湯は知らない方同士が裸でお付き合いする場所です。楽しく、気持ちが良い癒やしのひとときを共有するためにマナーを知って、正しく入浴しましょう。

  • 服や下着を脱いでから浴室・浴槽に入りましょう。

  • 浴槽に入る前にはシャワーやかけ湯をする、または体を洗いましょう。

  • 泳いだり騒いだりして、周りの人に迷惑をかけないようにしましょう。

  • 洗い場や桶などは譲り合い、お湯は出しっぱなしにしないようにして銭湯を楽しみましょう。

  • 後の人が不快にならないように、脱衣所へ戻る時はタオルで体を拭きましょう。

  • スマホや携帯電話、カメラなどは脱衣所や浴室内で使わないようにしましょう。


お風呂よもやまばなし

「極楽、極楽!」 湯船に浸かって一日の疲れをとる習慣は、近年になってからのこと。

昔、日本では天然の岩山の洞穴に枯葉を燃やし、濡らした筵を敷いて入っていた。
原始的な「サウナ」ですが、この洞穴を「むろ」と呼びました。
その「むろ」から風呂という言葉が生まれたんだそうです。
蒸風呂に入る習慣は江戸初期頃までありました。
江戸中期頃、初めてお湯に浸かるお風呂が定着したんだそうです。

湯屋に関する独特な用語

湯女
浴客の入浴洗髪などの万般の世話をする湯屋で働く婦女のこと
湯番頭(三助=さんすけ)
江戸時代から昭和初期湯屋は湯女を自粛して湯番頭、すなわち三助を抱えた。
銭湯で働く男衆のこと。
洗粉・ぬか袋
洗粉は洗面入浴のおり、脂垢(汗、垢)をおとすものとして石鹸の使用が一般化するまで愛用されていたもの。古くは大豆などの豆類の粉、米のぬかなどが使用された。
洗粉を入れる袋をぬか袋という。
風呂敷
銭湯とか他家でのもらい湯のとき、湯具一式を包んでゆき、脱いだ着物を一時的に包み、浴後はぬれた手拭、湯褌(ゆふんどし)を包んで帰った四角い布。(現在、高島屋オリジナル「温泉ふろしき」がある)
江戸時代は物を包む布と区別するため「湯風呂敷」と呼んだ。
浴衣(ゆかた)
湯帷子(ゆかたびら)の略語。
その昔、仏典では入浴の際他人と皮膚を接することを戒めていた。そのため着用した着物。明衣(あかは)ともいう。
簡略の湯褌が現れると、入浴後の汗をさます一時着用となる。更には模様など染め、居室で着用し、後には夏の外出着用となった。
湯褌と湯巻(ゆまき)
男子用(湯褌)。前を隠すだけの入浴専用の褌が使用される。通常使用のものと大差なく、俗に言う六尺もの。
女子用(湯巻)。女子用の湯褌で、湯文字、腰巻という。

上記の湯褌、湯巻着用は、ともに江戸中期までの習慣で、その後は手ぬぐいで隠して入浴するようになったらしい。
実際、江戸時代も後半になると、湯屋は銭湯として庶民の間に浸透してくるが、ほとんど混浴。
寛政の改革によって混浴の禁止令が出たものの、実際は浴槽が分けられただけで、洗い場や脱衣場は男女一緒 というものも多かったようだ。

お上に気を使って設けられた、「男湯」「女湯」と書いてある入口を入ると土間があり、 番台を通って中へ入れば男女一緒。


名古屋市 歴史まちづくり推進室
登録地域建造物資産


名古屋市ホームページより

登録地域建造物資産 一覧(PDFファイル)

歴史的建造物の保存・活用の推進

身近な歴史的建造物の「登録」「認定」制度

まちの中で大切に使われてきた、身近にある歴史的な建物などを地域の資産として「登録」「認定」する新たな制度をすすめております。

歴史的建造物は、景観に深みと個性をもたらすとともに、地域を特徴づける重要な役割を果たしています。
地域で愛されてきた歴史的建造物を、壊さず、使い続けるという気持ちを大切にし、『身近に歴史が感じられるまちづくり』を実現していきましょう。

登録地域建造物資産について

登録の考え方

築50年以上経過した景観的・文化的価値を有する建造物として、以下の要件を満たすものを「登録地域建造物資産」として登録します。

  • (ア)老朽化が著しくなく、修復・活用が可能なもの
  • (イ)所有者に存続の意思があるもの

名古屋市ホームページ「名古屋市歴史まちづくり戦略」より引用

機械遺産
日本最古のマッサージチェア

日本機械学会機械遺産

日本機械学会は1897年6月に創立され、2007年に創立110年を迎えました。
その記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内の機械技術面で歴史的意義のある 「機械遺産」(Me-chanical Engineering Heritage)を認定することにいたしました。

平成25年10月10日に中日新聞夕刊に掲載された、千種区「娯楽湯」のフジ医療器 マッサージチェア。
1965年販売開始のもので、現在も稼働中。 1回10円で1分半のマッサージが受けられます。
娯楽湯は1968年頃に現店主の父親が購入。 当時の公務員の初任給は二万円ほどで、チェアはその4倍の八万円もしたという。

「おやじも思い切って買ったもんだ。 物珍しさで順番待ちの列ができた」と当時を振り返る。
フジ医療器によると、今でも稼働している機種ではメーカーを問わず最も古いタイプで、全国でも数店の銭湯にしか残ってないとのこと。

中日新聞 記事より

本機は、フジ医療器製作所(現フジ医療器)を創業した藤本信夫氏により1954(昭和29) 年に作られた、世界初の量産型マッサージチェアの第1号機である。
これは、タイル掃除用ブラシを製造販売していた創業者が、銭湯で専門職の手を使わず 気楽にマッサージできる機会を作りたいという思いから誕生した。

マッサージチェアはわが国で発明された医療器械であり、国民生活とその福利厚生に 大きな影響を与えた、ユニークな機械の一つである。
現在も稼働状態にある本機は、マッサージチェアの ルーツとして象徴的な存在である。

一般社団法人 日本機械学会HPより